float.h

float.h は、浮動小数点数型 float、double、long double 用のいくつかのマクロを定義し、これらの型の範囲と精度を指定します。

(1) FLT_ROUNDS

マクロ FLT_ROUNDS は、浮動小数点加算の現在の丸め方向を表します。

次の値が考えられます。

  • -1: 不明。
  • 0: ゼロに向かって丸めます。
  • 1: 最も近い整数に丸めます。
  • 2: 正の無限大に向かって丸めます。
  • 3: 負の無限大に向かって丸めます。

(2)「FLT_RADIX」

マクロ FLT_RADIX は科学表記法の指数部の底を表し、通常は常に 2 です。

(3) 浮動小数点数型の最大値

  • FLT_MAX
  • DBL_MAX
  • LDBL_MAX

(4) 浮動小数点数型の正の最小値

  • FLT_MIN
  • DBL_MIN
  • LDBL_MIN

(5) 同じ型の 2 つの浮動小数点数間の表現可能な最小の差 (最小精度)

  • FLT_EPSILON
  • DBL_EPSILON
  • LDBL_EPSILON

(6)「DECIMAL_DIG」

マクロ DECIMAL_DIG は 10 進数の有効桁数を表します。

(7)「FLT_EVAL_METHOD」

マクロ FLT_EVAL_METHOD は、浮動小数点演算中の型変換を表します。

次の値を持つ可能性があります。

  • -1: 不明。
  • 0: 現在のタイプで動作します。
  • 1: float 型および double 型の演算は、double 型の範囲と精度を使用して評価されます。
  • 2: 浮動小数点型のすべての演算は、long double 型の範囲と精度を使用して評価されます。

(8) 浮動小数点数の仮数部の数

  • FLT_MANT_DIG
  • DBL_MANT_DIG
  • LDBL_MANT_DIG

(9) 浮動小数点数の指数部の有効桁数(10進数)

  • FLT_DIG
  • DBL_DIG
  • LDBL_DIG

(10) 科学表記法(負の数)の指数部の最小べき乗

  • FLT_MIN_EXP
  • DBL_MIN_EXP
  • LDBL_MIN_EXP

(11) 科学表記法の指数部の小数乗の最小値(負の数)

  • FLT_MIN_10_EXP
  • DBL_MIN_10_EXP
  • LDBL_MIN_10_EXP

(12) 科学表記法の指数部の最大累乗

  • FLT_MAX_EXP
  • DBL_MAX_EXP
  • LDBL_MAX_EXP

(13) 科学表記法の指数部の小数最大累乗

  • FLT_MAX_10_EXP
  • DBL_MAX_10_EXP
  • LDBL_MAX_10_EXP

作者: wangdoc

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